平成29年度 一般社団法人 姫路市保育協会事業計画
基本方針
新制度施行から2年が経過し、3年目の中間見直しを迎える中でいろいろと見えてきたものがあります。
待機児童解消の大義のもと、子育て支援の量的拡充にと性急に認定こども園、特に認可外保育施設等から十分な審査等を経ず認定をした姫路市内特定認可外保育施設の今回の一件は、運営管理者の行状はさておき、新制度の危うさを最も表した負の部分かもしれません。
子育て支援新制度は元来、量の拡充と質の改善がセットで考えられたものであり、質の整った運営であることを前提に、さらに量の拡充が為されていくもので、それゆえ公的支援の活用が与えられ、しっかりとした教育理念、内外部の牽制機能を持った保護者の信頼の厚い法人施設に付託されるべきであると考えます。
しかし、地域裁量型認定こども園、認可外保育施設が突出して多い姫路市においては、これからの認可行為に関して、厳しく子ども子育て会議の審議内容、進め方を改め、認定・認可の基準を一から見直す必要があり、そのルール作りを強く要望していかなければならないと考えております。
幸い28年度からは、ICT補助から始まり、保育士の技能・経験に応じた保育士等の処遇改善、それに加えて市単の処遇改善、防犯対策強化事業、さらには保育士確保の事業等、国県市をあげて子育て支援を応援していただいてまいります。
そういった中で幼児教育・保育を担う我々は、協会員すべてが同じレベルでの問題意識を共有し、子どもの最善の利益を常に考える施設であって答えていかなければなりません。
姫路市保育協会は永年この地域の幼児教育をけん引してまいりました。その実績と信用のもと今後も引き続き、良質の教育保育を提供するために、構成される各園がこども憲章である「すべての乳幼児が社会の構成員として健全な人格形成の基礎を培う」ための施設となり、姫路の教育保育をリードしていく覚悟で「一番子どもが育つ町・姫路」のため、もう一度、会員各位が協力し福祉増進に寄与すべく努力していきたいと考えます。
重点項目
- 姫路市の教育・保育施設の設置を、今年度の中間見直しに合わせ適正に執行されるよう要望。
- それに合わせて認可認定の基準を明確にし、厳正に審査できるようこども子育て会議において安心安全な施設が認可されるよう強く求める。
- 保育士確保策のさらなる充実。
- 兵庫県との連携をし、キャリアパス研修、その他の研修の相互利用の充実。
- 保育所認可を受けた施設をはじめ、幼保連携型認定こども園やその他の類型の認定こども園との連携を図りながら全員が加盟するための組織強化
- コンプライアンス等の徹底を図りながら、各会員が共に悩みを共有し、法人施設の運営が充実するよう協力していく。
事業
- 就職フェアの開催(共催:姫路市、後援:兵庫県保育協会、西播磨地区私立幼稚園連合会)